| 自伝風のエッセイを書いてみようかな、と思ったのも年のせいかと思わないわけではないが、何かのきっかけがないと書き出しにくいものである。2004年(平成16)の7月に、『産経新聞』の記者に誘われて、夕刊記事として12回分(7月26日〜8月7日)のインタビューを受ける機会があった。私の生い立ちから現在に至るまでの大筋を話すことになった。その後、2005年になって、『大阪民主新報』(週刊)から連載原稿を書かないかと誘いを受けた。半年も書けるだろうかと案じながら引き受けたが、1年続いてしまった。「笑いを学問する」という題で始まったが、私の自伝風の物語になってしまった。とは言え、標題を気にして書いていたということもあって、中途半端が否めず、自伝風物語にするのなら、もう少し書き足す必要があると考えるようになった。連載原稿を生かしながらホームページ上に連載していくことを考えた次第である。 今年は、私の古希に当たり、思い出話しを残しておいてもよいのではないか、そんな気持ちも湧いてきて、親族、友人、知人、ゼミ卒業生ばかりでなく、多くの方々に読んでいただければと思うようになった。1回分が2千字程度、軽いエッセイを楽しむつもりで読んでいただければありがたい。 標題の「山桃の樹の下で」は、私の原稿書きが、大体が庭先の山桃の樹を眺めながらであるところからつけたまでである。庭に生えている樹であるから、剪定をしてもらって、そんなに大きく茂っているわけではないが、我が家の庭では目立った存在で、私はその元気の良さ、逞しさに惹かれて、その木陰に腰掛けてぼんやりと時を過ごす時がある。寒い時も暑いときも、山桃は年中緑を絶やさない。春になると古い葉は、新緑にと見事に衣替えをしていく。女木で、実もつけてくれるが、大概は、ひよどりに食べられているようだ。時には、珍しい鳥も混ざって間近くにバードウォッチングが楽しめる時がある。 回想のきっかけを与えていただいた『産経新聞』さんにもお礼をいわなければならないし、昨年の既発表原稿の利用を快く認めていただいた『大阪民主新報』さんにもあらためてお礼を申し上げたい。何回の連載になるのか、よく分からないままでのスタートである。 |
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